本報告書は、令和元年11月7日に標記のテーマで行われた講演とパネルディスカッションの内容を取りまとめたものです。
国連気候変動枠組み条約締約国会議において、2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組みが合意され(パリ協定)、温室効果ガス排出削減に向けた取り組みが動き出しています。
日本国内のエネルギー政策としては、パリ協定や取り巻く情勢変化を見据え、2030年・2050年に向けた基本計画が示されており、再生可能エネルギー、蓄電、水素など、あらゆる低炭素化技術の実現が期待されています。
これまで低炭素化の実現に向けた取り組みとして、電源の低炭素化に向けた議論が活発に行われてきていますが、電化など需要サイドでの低炭素化に向けた議論を深めていくことが必要です。
そこで、2050年における低炭素社会の展望、需要サイドの将来像とそれを支える電力グリッドの位置付けに焦点をあて、実現するための課題、全体最適を目指した役割等について紹介し、意見交換を行いました。