本報告は昨年10月28日にパワーポイント図表150点以上を用いて標記テーマで行われた講演とパネルディスカッションの内容を取りまとめたものです。電気事業のみならず、鉄道、通信、高速道路といった他の社会インフラに係る事業における取組が紹介されています。さらに、メーカーの視点での講演、行政視点も含めたディスカッション等多元的な視点での研究討論会となり、技術的視点での議論にとどまらず、見える化の重要性等社会的要請を踏まえた対応に言及され、アセットマネジメントを考える上で理解を深めるための一助となる報告書となっています。
研究討論会では、第一部の講演でメーカーと各インフラ事業者から、歴史的背景を踏まえて現下の課題と取り組み状況が報告されています。事業ごとに状況、条件にちがいはありますが、今後、大幅な更新投資が必要とされる一方、マンパワーが不足するなかで、社会的に受容される合理的・効率的な取り組みが必要とされているという共通の課題に各事業の特性、制約を踏まえてチャレンジしていることが理解できる講演となっています。
第二部のパネルディスカッションでは各講演者に加えて行政的視点で発言できる有識者も参加し、緊張感のある討議が行われ、問題の深掘りがなされました。
目次案および研究討論会の概要等のより具体的な内容については、「http://www.etra.or.jp/publication/public_pdf/71-2.pdf」で紹介しております。多くの電気事業をはじめとする社会インフラ事業に携わる方々にご利用いただきたく、ここにお勧めする次第です。