水力発電所機器据付検査基準 概要 本報告書は昭和57年に発刊された電気協同研究第37巻第6号「水力発電所機器据付検査基準」について、据付方法や許容値などの見直しを実施したものである。 さらに第37巻第6号に記載のなかった一般水力発電所機器の据付検査基準を追加した。本文は6章によって構成される。 本報告書では、はじめに国内の水力発電所を保有するユーザ電力会社および主要メーカに対して水力発電所機器据付検査基準の活用実態調査アンケートを実施し、その分析結果を評価して各章ごとの記載内容に反映している。 第1章ではまえがき、適用範囲として当基準を適用できる範囲、用語、作成にいたる審議経過について記載している。第2章では水車(ポンプ水車含む)の据付検査基準、第3章では入口弁の据付検査基準、第4章では水車発電機(発電電動機含む)の据付検査基準を記載している。 第2章から4章ではそれぞれの機器について型式で分類し、据付標準フローチャートを明記し、それぞれの工程において要点や検査項目および判定基準について整理した。 第5章では機器据付検査基準をオーバーホールに適用するに当たっての留意事項として、ポイントを記載した。第6章では機器据付検査に関する新工法採用事例を13件、紹介している。 付録として準傘型発電機(発電電動機)の据付方法について、また第2章から4章までの検査項目および判定基準一覧表を添付している。