配電設備保全技術の高度化 概要 本報告書は,8つの章により構成されており,配電設備保全技術の高度化について記載している。第1章では,本委員会の目的と調査結果概要をまとめた。第2章では,配電設備の設備量および主な機材の技術変遷を調査した。第3章では,配電設備事故の発生状況を調査し,原因や損傷箇所,損傷状況などの傾向分析を行なった。第4章では,各電力会社の巡視・点検の現状を調査した。第5章では,設備別の劣化メカニズムを調査し,部位別の原因・進展を取りまとめた劣化進展フロー図を作成した。また,劣化進展フロー図における劣化様相を捉える劣化診断手法を調査し,評価を行い,劣化診断手法評価表として取りまとめた。第6章では,将来性などの面から有望な劣化診断手法の原理や試行結果などを取りまとめ,劣化診断手法の高度化検討を行った。第7章では,各電力会社の保全データ保有状況や活用状況などの現状調査を行った。また,最新のIT技術を調査するとともに,保全データ管理・分析の高度化検討を行った。第8章では,配電設備保全技術の高度化による保全業務の今後の展望について記載した。