配電系統接地設計の合理化 概要 本報告書は、6つの章により構成されており、配電系統における接地設計の合理化について記載している。第1章では、本調査委員会の目的と調査概要をまとめた。第2章では、国内外の接地に関わる基準・規格類や保守・保安に関する根拠調査を行い、さらに現在電力会社で標準的に使用されている接地形態や工法、接地抵抗測定手法について整理した。第3章では、接地抵抗の基礎特性として定常特性、過渡特性および施設形態について実験・評価を行った。第4章では、電気設備の技術基準解釈第42条に基づく避雷器接地の合理化に向け、配電系統から需要家まで一貫した解析モデルを構築し、現行電技解釈の保安水準を満足する形態を選定した。第5章では、電気設備の技術基準解釈第29条に基づく地上機器の外箱接地の合理化に向け、ケーブルの遮へい層を介して連接された地上機器について、連接効果を試験および解析にて検証した。また、合成抵抗測定手法について検討を加えた。第6章では、研究成果を総括した上で、今後の展望について記載した。