ヒューマンファクターズによる事故、災害防止対策の現状と課題 要約 ライフラインの重要な一翼を担う電力業界においては、設備信頼度の維持と共にヒューマンエラーによる事故・災害の防止は極めて重要な課題であり、手を緩めることなく継続的に推進することが肝要であります。 そこで、当電気協同研究会では昨年10月に「ヒューマンファクターズによる事故、災害防止対策の現状と課題-失敗を活かすカルチャーの醸成に向けて-」と題する研究討論会を開催し、ヒューマンエラーによる過去の事例を否定的に捉えるのではなく、かけがえのない「貴重な知見」と位置付け、ヒューマンエラーの背景でもあるヒューマンファクターズについて考察すると共に、法律面ならびに、建設、石油化学、造船、航空など各産業界における取組み動向を織り交ぜながら、電力流通設備におけるヒュ-マンファクターズによる事故・災害の防止への取組みの現状と課題について広角的に討議し今後の方向性を展望致しました。 本書は、この研究討論会の内容を取りまとめたものです。