概要:
【開催の要旨】
近年、第4次産業革命と呼ばれるIoT、ビッグデータ、AIといったデジタル分野での技術革新により、「①大量生産・画一的サービス提供から個々にカスタマイズされた生産・サービスの提供」「②既に存在している資源・資産の効率的な活用」「③AIやロボットによる、従来人間によって行われていた労働の補助・代替」などが可能となってきている。我が国においても、 「i-Construction推進コンソーシアム(2016国交省)」 「インフラDX推進本部(2020国交省)」 「スマート保安官民協議会(2020経産省)」など、取組みの具体化・促進が図られている。
一方、インフラ各社においては、設備の高経年化や人材の不足・高齢化といった内的環境と、自然災害の激甚化や脱炭素化の潮流、コロナ禍での事業継続といった外的環境の両面で課題が顕在化しており、安全性を前提とした保安水準の維持、生産性向上の両立に向け、デジタル技術や機械化等の新技術を活用した建設・保全・運用の高度化を志向している。
そこで、令和5年度研究討論会では、『新技術の活用による社会インフラの建設・保全・運用の高度化』と題し、各分野での新技術の実用化事例を紹介するとともに、インフラ設備の建設・保全・運用の高度化のために必要となるアプローチについて意見交換を行う。
【プログラム】
Ⅰ 挨拶 (13:00~13:20)
○主催者挨拶 :一般社団法人 電気協同研究会 会長 中村 幸一郎
○来賓挨拶 :経済産業省中部近畿産業保安監督部 産業保安監督管理官 髙須賀 邦充氏
Ⅱ 講演:新技術の活用による社会インフラの建設・保全・運用の高度化(13:20~15:50)
司会:加藤 丈佳 氏(名古屋大学 未来材料・システム研究所システム創成部門 教授)
1.基調講演 (13:20~13:50)
題目「DX時代の新しい建設産業にむけて」
講演者:建山 和由 氏(立命館大学 総合科学技術研究機構 教授)
2.講演
(1)「デジタル技術の進展と電力インフラへの実装に向けた展望」 (13:50~14:20)
講演者:堤 富士雄 氏((一財)電力中央研究所 グリッドイノベーション研究本部 ENIC研究部門長)
(2)「デジタル活用による事業活動の次世代化」 (14:20~14:50)
講演者:三浦 祥吾 氏(東芝エネルギーシステムズ㈱ グリッド・ソリューション事業部 電力系統システム技術部 フェロー)
(3)「鉄道インフラにおける新技術活用の取組みと将来展望」 (14:50~15:20)
講演者:西村 佳久 氏(東日本旅客鉄道㈱ イノベーション戦略本部 執行役員 イノベーション戦略本部統括)
(4)「電力インフラにおける新技術活用の取組みと将来展望」 (15:20~15:50)
講演者:佐原 利臣 氏(中部電力パワーグリッド㈱ エンジニアリングセンター 部長 総括グループ長)
〇休憩 (15:50~16:00)
Ⅲ パネルディスカッション (16:00~16:50)
テーマ:「社会インフラの維持・構築への新技術活用に向けた課題と展望」
コーディネーター:加藤 丈佳 氏
Ⅳ 質疑応答 (16:50~17:00)
【 参加料(報告書含む) 】
会員 :3,630円(税込み)
非会員:7,260円(税込み)