概要:
開催の要旨
近年、グローバルに脱炭素の機運が高まっており、国内においても「2050年カーボンニュートラル」が宣言され、足元では、2030年C02 排出量46%削減に向けて取組んでいくことが議論されている。その中で、“水素”は再生可能エネルギーと並ぶキーファクターに位置付けられており、発電・産業・運輸など幅広い活用が期待されている。電力システムにとっても水素は、発電燃料としての利用はもちろん、水素社会の到来によって電力需要が変化する可能性があり、とりわけ再生可能エネルギーの発電余剰電力等を用いた水電解による製造は、調整力としての活用も期待されるなど、影響が大きいものと考えられる。
そこで、令和3年度の研究討論会では、水素活用が進んだカーボンニュートラルの社会像や、水素の製造・輸送、利用など最新の要素技術を紹介するとともに、2050年に向けて、水素活用と電力システムをいかに連携させるか、また2050年の姿を見据えて2030年に向けてどのようにアプローチしていくか、意見交換を行う。
【 プログラム 】
Ⅰ 開会挨拶(10分)
○主催者挨拶 :一般社団法人 電気協同研究会 会長 中村 幸一郎
Ⅱ 講演:カーボンニュートラル実現に向けた水素活用と電力システムのイノベーション(150分)
司会:石亀 篤司 氏(大阪府立大学 大学院工学研究科 教授)
1.基調講演(30分)
題目「カーボンニュートラルに向けた電力システムの将来像と水素・蓄電技術の役割」
講演者:秋元 圭吾 氏((公財)地球環境産業技術研究機構 システム研究グループ グループリーダー・主席研究員)
2.講演
(1)「水素社会の実現に向けた技術開発と将来展望」(30分)
講演者:新道 憲二郎 氏(川崎重工業(株) 水素戦略本部 プロジェクト総括部長兼推進部長)
(2)「脱炭素エネルギー利用拡大に向けた水素を活用したエネルギーシステムについて 」(30分)
講演者:山根 史之 氏(東芝エネルギーシステムズ(株) 水素エネルギー事業総括部 技術部 フェロー)
(3)「火力発電における脱炭素化に向けた課題と将来展望」(30分)
講演者:西田 健太郎 氏(電源開発(株) 技術開発部部長)
(4)「持続可能な社会に貢献する次世代電力ネットワーク」(30分)
講演者:藤岡 道成 氏(関西電力送配電(株) 企画部長)
Ⅲ パネルディスカッション(50分)
テーマ:「2050年カーボンニュートラル社会の展望と2030年に向けたアプローチ」
コーディネーター:石亀 篤司 氏
【 参加料 】
会員 :3,300円(税込み)
非会員:6,600円(税込み)
以上