概要:
(開催の要旨)
人口減少、省エネ進展による国内需要の減少、太陽光発電を始めとする分散型電源の大量導入や情報通信技術の発展など電気事業を取り巻く事業環境は大きく変化している。また、電力システム改革により、小売および発電の全面自由化が平成28年より開始され、電気事業者の送配電部門法的分離が平成32年に控えている。このような状況下において、エリアの供給責任を担っている送配電事業者は、系統情報の公開や設備運用に係るお客さまへの情報提供等、従来以上にお客さま目線でのサービスを提供していく必要がある。加えて、地域社会の発展に寄与していくために、お客さまとの情報共有、地域社会と一体となった防災体制の確立、地域経済の活性化支援などを行っていくことが求められる。
そこで、高度情報化社会の中で、AI(人工知能)、地図情報システム(GIS)、画像処理、モバイル、ソーシャルメディア等の技術を活用して、お客さまへの積極的なサービス向上を実現している社会インフラ事業者の先進事例を紹介するとともに、地域社会と密着した事業を行っている電気事業者が、今後どのようにしてお客さまサービスの向上を目指していくのか、意見交換を行う。
(プログラム)
Ⅰ 開会挨拶 (13:00~13:20)
○主催者挨拶:一般社団法人 電気協同研究会 会長 薦田 康久(コモダ ヤスヒサ)
○来賓挨拶 :経済産業省 商務情報政策局 商務流通保安グループ 電力安全課(予定)
Ⅱ 講演:社会インフラ事業におけるお客さまサービスの向上 (13:20~16:00)
司会:愛知工業大学 教授 大久保 仁(オオクボ ヒトシ)氏
講演題目・講演者予定
1.基調講演
「電気事業者が今後目指すべきお客さまサービス」 (13:20~13:50)
アクセンチュア(株) 素材・エネルギー本部 マネジング・ディレクター
宮脇 良二(ミヤワキ リョウジ)氏
2.講演
(1)鉄道・運輸・道路などのインフラ事業者の取り組み (13:50~14:20)
「交通情報等を活用したお客さまサービス向上」
中日本高速道路(株) 執行役員 技術・建設本部 副本部長
森山 陽一(モリヤマ リョウイチ)氏
(2)ソリューション企業が提案するお客さまサービスの高度化 (14:20~14:50)
「AI、画像処理、モバイル等を活用したお客さまサービス向上」
(株)日立製作所 研究開発グループ
テクノロジーイノベーション統括本部 システムイノベーションセンタ長
池田 尚司(イケダ ヒサシ)氏
(3)海外電気事業者に見る先進的なお客さまサービス事例と日本への示唆(14:50~15:20)
「再エネ連系、停電情報公開、地域活性化等の取り組み事例」
(一社)海外電力調査会 調査第一部 副主任研究員
河野 丈治(カワノ ジョウジ)氏
(4)電気事業者のお客さまサービス向上へ向けた取り組み (15:20~16:00)
「新技術を活用したお客さま接点の構築と新たなサービス」
中部電力(株) 執行役員 電力ネットワークカンパニー 副社長
市川 弥生次(イチカワ ヤオジ)氏
○休憩(次プログラムへの移行準備時間を含む) (16:00~16:10)
Ⅲ パネルディスカッション (16:10~16:50)
テーマ:社会インフラ事業におけるお客さまサービス向上に向けた課題と対応
コーディネーター:愛知工業大学 教授 大久保 仁(オオクボ ヒトシ)氏
パネラー :各講演者
Ⅳ 質疑応答 (16:50~17:00)
以 上